専門治療のご紹介
TREATMENT
修正型電気けいれん療法
平成25年11月より、修正型電気けいれん療法(modified Electro Convulsive Therapy;m-ECT)を開始しました。
m-ECTとは、全身麻酔下で専用の医療機器を用いて脳に電気的刺激を与える治療法です。人工的にけいれん発作を引き起こしますが、本人は麻酔薬で睡眠しているので不安や苦痛はなく、また筋弛緩剤を使用することで全身の筋肉ではけいれん発作はほとんど起こりません。
この治療法は、うつ病・躁うつ病・統合失調症などの精神疾患に治療効果が認められており、各種治療ガイドラインにも含まれています。特に、強い不安や興奮があったり、死にたい気持が抑えられない時には、優先的な適用が推奨されています。また、薬物療法で副作用が出やすい場合にも有効です。安全性が高いことから、高齢者にも適応があります。
当院では安全性に万全を期すために、麻酔科標榜医が麻酔を管理し、その適応判定や刺激方法設定については日本総合病院精神医学会の研修を修了し経験も豊富な医師が担当しています。さらに、体制としてもm-ECT実施前の検査を入念に行い、実施時には綿密なモニタリングを心がけ、さらに実施後は治療効果をカンファレンスにて常時確認しています。
m-ECTとは、全身麻酔下で専用の医療機器を用いて脳に電気的刺激を与える治療法です。人工的にけいれん発作を引き起こしますが、本人は麻酔薬で睡眠しているので不安や苦痛はなく、また筋弛緩剤を使用することで全身の筋肉ではけいれん発作はほとんど起こりません。
この治療法は、うつ病・躁うつ病・統合失調症などの精神疾患に治療効果が認められており、各種治療ガイドラインにも含まれています。特に、強い不安や興奮があったり、死にたい気持が抑えられない時には、優先的な適用が推奨されています。また、薬物療法で副作用が出やすい場合にも有効です。安全性が高いことから、高齢者にも適応があります。
当院では安全性に万全を期すために、麻酔科標榜医が麻酔を管理し、その適応判定や刺激方法設定については日本総合病院精神医学会の研修を修了し経験も豊富な医師が担当しています。さらに、体制としてもm-ECT実施前の検査を入念に行い、実施時には綿密なモニタリングを心がけ、さらに実施後は治療効果をカンファレンスにて常時確認しています。

rTMS療法(反復経頭蓋磁気刺激療法)
脳の特定部位(左前頭前野)の神経細胞に、パルス磁場による誘導電流(渦電流)で規則的な刺激を連続して行い、脳内の神経細胞の活動を修飾することで、うつ病の症状を改善する効果が期待できる治療法です。

上手なお酒の飲み方プログラム「JOZNOM」
「依存症ではないがお酒の飲み方に不安がある方、軽度の肝機能障害などがあり飲酒量を低減した方が良い方」や「軽度の依存症と診断され、断酒までの必要性なく飲酒量低減治療を希望なさっている方」などに、専任のスタッフと一緒の上手なお酒の飲み方や健康的なお酒との付き合い方を学んで頂きたいと願っています。
当院は、平成2年より依存症治療を本格的に開始し、主にアルコール依存症を対象にした依存症治療を展開し、その中で時代の流れと共に飲酒量低減治療も行ってまいりました。今後はそれに加えて、新たな外来プログラムとして重症化する前の予防的な観点から、お酒と上手に付き合える支援・治療にも今まで以上に力を入れていきます。
当院は、平成2年より依存症治療を本格的に開始し、主にアルコール依存症を対象にした依存症治療を展開し、その中で時代の流れと共に飲酒量低減治療も行ってまいりました。今後はそれに加えて、新たな外来プログラムとして重症化する前の予防的な観点から、お酒と上手に付き合える支援・治療にも今まで以上に力を入れていきます。

対象者 | ・血液検査のデータ(r- GTPの数値など)が、基準値内か、若干の基準値範囲外程度 ・周囲や家族が、断酒までの必要性は感じていないが、本人の飲酒を心配して、酒を控えてほしいと望んでいる ・飲酒による社会的な問題がさほどない 上記の項目を主な基準に専任の医師が判断し、しっかりアドバイス致します。対象になるか迷う場合は、まずは一度ご相談ください。 |
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プログラムの特徴 | このプログラムは専任の医師やスタッフだけじゃなく、(将来的に)外部講師なども取り入れ、健康で長く上手に美味しくお酒を飲んでほしい!という、そんなことを伝えられる機会をつくろう!が基礎です。「減らす」「我慢する」ではなく、健康を害さない飲み方を学んで「楽しく健康に美味しく飲もう!」というあくまで「上手なお酒の飲み方!」をとても大切にしているプログラムです。 |
プログラムの内容 | ・ブリーフインターベンション(HAPPYプログラム) ・医師やスタッフ、外部講師(予定)等の講義 ・飲酒運転防止 ・アンガーマネージメント ・マインドフルネス ・アルコールダイエット日記 ・随伴性マネージメント ・その他プログラム各種など |
お問い合わせ先 | 医療法人優なぎ会 雁の巣病院
TEL:092-606-2861(担当者:稲葉・中山・和田・奥薗・神谷)
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医療・職場関係者の方へ
今までのお酒の飲み方とこれからのお酒の飲み方を当院の専任スタッフが一緒に考えていきます。患者さんや職場内にてお酒の心配のある方、お酒のせいで身体の不調や仕事の生産性・パフォーマンスが落ちている方がおられましたら、まずはご相談ください。精神科での依存症治療となると、ご本人には敷居が高く、受診に繋がらず結局は悪循環となり、結果、本人や周囲・職場にとって不本意な状況(例えば、健康や仕事、家庭、人間関係などに支障をきたすなど)につながりかねません。そうなる前に、本人が望む「これからも健康に美味しくお酒を飲みたい」を実現させることで、大切な社員・職員の健康と仕事の生産性維持のお手伝いを致します。それでもなお改善が難しい場合は、外来や入院でのアルコール依存症専門治療の提供も可能です。
ドリンク数計算
AUDIT等、ご自分のドリンク数を計算するときにご活用ください。
クロザピン
従来の薬物療法で十分な効果がない、あるいは副作用が出やすい、そういった統合失調症の方に対して、優れた効果を発揮します。クロザピン(商品名:クロザリル)の使用には、医師・薬剤師・看護師が研修を修了し、登録医療機関であることが条件です。
精神科作業療法
不安や悩み等への注意をそらす作業プログラムや、疾患教育・ストレスマネジメント等の教育プログラム、認知や感情を整理する心理プログラム等を集団や個別で行います。
※プログラム実施には医師の指示が必要になります。
※プログラム実施には医師の指示が必要になります。

心理療法
医師の指示のもと、患者様の心の健康回復を支援するために臨床心理士による個別カウンセリングを行っています。抱えている問題や困りごと等、患者様のニーズに合わせて支持的心理療法や認知行動療法を用い、患者様個人の解決力を高められるようにお手伝いをしております。また、患者様の特性についてご自身や周囲が理解を深められるように心理検査も適宜行っております。

理学療法
精神疾患に配慮しつつ、身体症状や身体機能の改善・回復および維持を図ります。
必要性を検討の上、医師の指示に基づいて理学療法士が実施します。
必要性を検討の上、医師の指示に基づいて理学療法士が実施します。

タクティールケア
タクティールケアはスウェーデン生まれのタッチケアです。「タクティール」とは、ラテン語の「タクティリス(Taktilis)」に由来する言葉で、「触れる」という意味があります。その意味が示すように、私たちの手で10分間~20分間、相手の背中や手足をやわらかく包み込むように触れるのがタクティールケアです。
タクティールケアを行うと、される人にも する人にも 心地よさや安心感、痛みの軽減などがもたらされます。最近メディアでもよく取り上げられているオキシトシンというホルモンの分泌などによるものです。
当院では、約40名の職員が不安の軽減,精神・身体症状の軽減,話のできる関係作りなどを目的に各病棟・デイケア・外来などにおいて患者さんに提供し、大変好評を得ております。
タクティールケアを行うと、される人にも する人にも 心地よさや安心感、痛みの軽減などがもたらされます。最近メディアでもよく取り上げられているオキシトシンというホルモンの分泌などによるものです。
当院では、約40名の職員が不安の軽減,精神・身体症状の軽減,話のできる関係作りなどを目的に各病棟・デイケア・外来などにおいて患者さんに提供し、大変好評を得ております。
